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夫婦で洗濯を分担していると、「この服、洗濯機で洗っていいの?」「アイロンは何度?」と迷う場面があります。実は洗濯表示は、令和6年8月20日に一部が改正されています。
この記事では、消費者庁の公式サイトの「新しい洗濯表示」のページと、令和6年8月20日の公表資料「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について―衣類等の洗濯表示が変わります―」をもとに、令和6年に改正された洗濯表示について5つのポイントで整理します。後半の、夫婦で洗濯表示の見方をそろえる方法は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で消費者庁の公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。この記事は消費者庁の公表資料をもとにしています。記号の形は文章だけでは伝わりにくいので、消費者庁の早見表やリーフレットもあわせて見てください。
洗濯表示とは
取扱い表示のこと
消費者庁の「新しい洗濯表示」のページでは、洗濯表示とは、繊維製品品質表示規程第2条第3号の「取扱い表示」のことと説明されています。
家庭用品品質表示法
公表資料では、家庭用品品質表示法は、消費者が日常使用する家庭用品を対象に、事業者が表示すべき事項や表示方法を定めた法律と書かれています。繊維製品については、繊維製品品質表示規程で定められているとされています。
JISを引用
繊維製品品質表示規程は日本産業規格(JIS L 0001)を引用しているので、JISの改正に合わせて規程も改正されたと説明されています。
| 項目 | 消費者庁の公表資料 |
|---|---|
| 改正日(施行日) | 令和6年8月20日 |
| きっかけ | 令和5年12月の国際規格ISO 3758の改正 |
| 経過措置 | 令和7年8月19日まで |
| 問合せ先 | 消費者庁表示対策課 |
なぜ改正されたの?
国際規格と合わせるため
令和5年12月に国際規格(ISO 3758、繊維製品等に表示されるケアラベル)が改正されたことに伴い、これと整合させるためJISが改正されたと書かれています。
規程も改正
繊維製品品質表示規程はJISを引用しているため、JISの改正に伴い、規程についても所要の改正を行ったと説明されています。
3つの改正内容
JISの主な改正内容は、洗濯記号の新規追加、洗濯記号の意味の変更、洗濯記号のデザインの微修正の3点とされています。
令和6年の洗濯表示改正 5つのポイント
1. 手洗い30℃が新しく
「液温は30℃を限度とし、手洗いができる」記号(番号111)が新しく追加されました。
2. スチームなしアイロンが新しく
「底面温度120℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる」記号(番号511)が追加されました。
3. アイロン温度が変わった
アイロンの記号の意味が、210℃、160℃、120℃に変わりました。
4. ドライの溶剤が増えた
ドライクリーニングの記号に、使える溶剤が加わりました。
5. 古い表示も混在
令和7年8月19日までに表示した製品は、そのまま販売できるとされています。
5つのポイント早見表
| ポイント | 消費者庁の公式サイトの案内 |
|---|---|
| 手洗い30℃が新しく | 手洗い30℃の記号を追加 |
| スチームなしアイロンが新しく | スチームなし120℃を追加 |
| アイロン温度が変わった | 200→210℃、150→160℃、110→120℃ |
| ドライの溶剤が増えた | ドライの溶剤を追加 |
| 古い表示も混在 | 新旧の表示が混在 |
新しく追加された記号
手洗い30℃
番号111として、「液温は30℃を限度とし、手洗いができる」記号が新しく追加されたと書かれています。これまでの手洗いの記号(番号110)は、「液温は40℃を限度とし、手洗いができる」です。
スチームなしアイロン
番号511として、「底面温度120℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる」記号が追加されたとされています。
| 番号 | 記号の意味 |
|---|---|
| 111(新規) | 液温は30℃を限度とし、手洗いができる |
| 110 | 液温は40℃を限度とし、手洗いができる |
| 511(新規) | 底面温度120℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる |
アイロンの温度が変わった
高い温度
番号530は、「底面温度200℃を限度として」から「底面温度210℃を限度として」アイロン仕上げができる、に変わったと書かれています。
中くらいの温度
番号520は、150℃から160℃に変わったとされています。
低い温度
番号510は、「底面温度110℃を限度としてスチームなしで」から、「底面温度120℃を限度として」アイロン仕上げができる、に変わったと説明されています。変更後の510には「スチームなし」の言葉がなく、スチームなしの記号は511として別に追加されています。
| 番号 | 変更後 | 変更前 |
|---|---|---|
| 530 | 210℃を限度 | 200℃を限度 |
| 520 | 160℃を限度 | 150℃を限度 |
| 510 | 120℃を限度 | 110℃を限度・スチームなし |
ドライクリーニングの記号
使える溶剤が加わる
番号620は、「パークロロエチレン及び石油系溶剤による」から、「パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる」ドライクリーニングができる、に変わったと書かれています。
石油系の記号
番号610は、「石油系溶剤による」から、「石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる」ドライクリーニングができる、に変わったとされています。
弱いドライ
弱いドライクリーニングの記号(621、611)も、同じように溶剤が加わったと説明されています。家庭でドライの記号を見るのは、クリーニングに出すかどうかを考えるときです。クリーニング店に出すときは、タグを見せて相談するとスムーズです。
デザインが少し変わった記号
手の形と波線
手洗いの記号(番号110)は、手の形状や波線の太さのデザインが微修正されたと書かれています。
×マークの位置
家庭での洗濯禁止(100)、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止(200)、アイロン仕上げ禁止(500)の記号は、×マークの位置が微修正されたとされています。
意味は同じ
これらは記号の意味の変更ではなく、デザインの微修正として紹介されています。
新しい表示と古い表示が混在する
1年間の経過措置
円滑な移行のため、附則で1年間の経過措置期間が設けられたと書かれています。
令和7年8月19日まで
令和7年8月19日までに従前の表示を行った衣類等は、そのままの表示で販売できるとされています。
当面は混在
そのため当面の間、店頭で新しい洗濯表示の製品と古い洗濯表示の製品が混在することがあると説明されています。
分からないときは表示者に
表示者と連絡先は表示が義務づけられているので、どちらの表示か分からない場合は表示者に問い合わせられると案内されています。
消費者庁のページで見られる資料
リーフレットと早見表
「新しい洗濯表示」のページには、「衣類の取扱表示(リーフレット)」と「衣類の取扱表示(早見表)」のPDFが掲載されています。経済産業省・消費者庁の公表資料としてのリーフレットと早見表もあります。
JISの概要と規程
日本産業規格(JIS L 0001)の概要や、繊維製品品質表示規程、繊維製品一覧表も見られるようになっています。
認知度の調査
新洗濯表示に関する認知度等の調査の結果(令和3年3月22日)へのリンクもあります。
政府広報オンライン
政府広報オンライン(令和7年9月25日)へのリンクも掲載されています。
夫婦の洗濯で起きやすいすれ違い
「いつもの洗い方」の違い
夫婦それぞれが実家で覚えた洗い方のまま洗濯をすると、同じ服でも扱いが変わることがあります。迷ったときは、どちらのやり方かではなく、服のタグの表示で決めると話がまとまりやすくなります。
新しく買った服
新しく買った服は、新しい表示か古い表示かを一度見ておくと安心です。アイロンの温度の意味が変わっている記号もあるからです。
任せる前に一言
自分の大切な服を相手に洗ってもらうときは、「これは手洗い」「これはクリーニング」と先に伝えておくと、気まずいことになりにくくなります。
夫婦で洗濯表示の見方をそろえる方法
ここからは、消費者庁の公式サイトの案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、消費者庁の資料をもとにした夫婦での分担の例です。
早見表を貼る
消費者庁の「衣類の取扱表示(早見表)」を印刷して、洗濯機の近くに貼っておくと、どちらが洗う日も同じ見方ができます。
迷う服を先に分ける
手洗いやドライの記号が付いた服は、洗濯かごを分けておくと、うっかり洗濯機に入れてしまうことを防げます。
アイロンの温度をそろえる
アイロンの記号は、上限の温度を早見表で確かめます。夫婦で「この服は低め」と言葉をそろえておくと、任せやすくなります。
分からない服は聞く
古い表示か新しい表示か分からない服は、タグの表示者に問い合わせる方法があると覚えておきましょう。
よくある質問
洗濯表示はいつ変わった?
繊維製品品質表示規程の改正は、令和6年8月20日に施行されたとされています。
何が新しくなった?
手洗い30℃の記号とスチームなしアイロン120℃の記号の追加、アイロン温度などの意味の変更、一部記号のデザインの微修正です。
古い表示の服は使える?
令和7年8月19日までに従前の表示を行った衣類は、そのまま販売できるとされていて、当面は新旧が混在することがあると書かれています。
アイロンの温度はどう変わった?
200℃が210℃、150℃が160℃、110℃が120℃を限度とする意味に変わったと説明されています。
×マークの記号は変わった?
家庭での洗濯禁止、漂白剤の使用禁止、アイロン仕上げ禁止の記号は、×マークの位置が微修正されたとされています。
問い合わせ先は?
改正についての問合せ先は消費者庁表示対策課とされています。
洗濯表示の改正を知って、夫婦の洗濯ルールをそろえる
洗濯表示は令和6年8月20日に改正され、手洗い30℃とスチームなしアイロンの記号が加わり、アイロンの温度などの意味が変わりました。店頭では当面、新旧の表示が混在することがあります。夫婦で早見表を共有して、同じ見方で洗濯を分担しましょう。